第8回「ハンティングチェア」
11月19日、曇。
東急ハンズさんとのコラボレーションワークショップもこれで8回目。今回はいつも以上に大人気でした。いつもは午前と午後の各1回(計2回)開催なのですが、今回はなんと3回! それでもキャンセル待ちが出るほどの人気でした(参加できなかった皆さまごめんなさい)。
そんな大人気の今回は、畳んで持ち運びもできる”どこでもビールチェア”こと「ハンティングチェア」を作ります。
ちなみに、ハンティングチェアとはこんなイスです。
これはカッコいい。人気になるのもわかります。ハンティングチェアも作れて、ビール1杯もついて、これで2,900円とは破格!
さて、今日の先生は注文家具工房エミケンの佐藤健一さんと佐藤恵美子さん。
まずは皮と糸選び
では早速作業開始です。が、2時間という作業時間では、さすがに最初から最後まではできません。ある程度の部分はエミケンさんが事前に準備してくれており、我々が作業するのは皮を縫う部分とチェアの足を削る部分。
まずは、皮と糸の色を選びます。私が選んだのは、茶色の皮とオレンジの糸。
この皮は牛皮をハンドプレスでカットしたもので、糸を縫い込んでいく部分にはエミケンさんが事前に穴を空けてくれています。その穴に針を通して縫っていくだけの簡単なお仕事……
だと思ったのですが、これがなかなか大変な作業。糸で縫っていくという意味では単純作業なのですが、穴が空いているとはいえ皮に針を通していくのは一苦労です。小学校の家庭科ではわからなかった指ぬきの偉大さが、今になって理解できました。
こうやって縫っていきます。皆さんもそれぞれ違った色の皮と糸で黙々と。
こういった作業のときは会話もなく集中して作業しているものですが、今回はケンさんが奥多摩の工房や狩猟免許を取得した話を面白おかしく話してくれたので、時間が経つのもあっという間。
そんな楽しい時間で、気がついたらいつの間にか縫い終わっていました。
さて、縫い終わったら、糸を止めないといけません。私だけかもしれませんが、これが非常に苦手でして、うまく止めたためしがありません。今回は固い糸を使ってるしかなり難しそうだな……と思っていたところ、なんと糸を火であぶって止めるんだそうです。
ハサミで糸を5mmくらい残るように切ります。
その糸をライターの火であぶって、ライターを押し付けます。
すると糸が溶けて固まり、こんな感じで止められるのです。
なんて簡単なんでしょうか。ライターさえ使えれば簡単に糸が止められるのです。そう、ライターさえ使えれば。
しかし、意外なことに今回の参加者の方々はライターで火をつけるのが苦手な人が多く、なぜかライターの使い方講習会のような状況になってしまいました。
脚の面取り
縫い終わったら脚の面取りです。面取りとは木材の角を削ることで、面取りすることによって床を傷つけないようにします。用意していただいた脚はこちら。
これを面取りしていきます。面取り自体はそれほど難しい作業ではありません。
面取りが終わったら、この脚を組んで座れるようにしていきましょう。
棒の真ん中に穴が空いているので、そこに紐を通します。通した紐をくるりと巻いて結び、その際、棒と結び目の間にある程度空間を確保します。それを広げれば、ケンさん曰く「ホームランボールを乗せるバットの台座」のよう!
できました!
これに先ほど縫った皮を付ければ完成です!
皆さん、素晴らしい出来。カラフルなハンティングチェアが完成しました。ビールで乾杯!
自分で作ったハンティングチェアに座って飲むビールは最高ですよね〜。
午前中の回では、テラスで乾杯! どうですか、この楽しそうな笑顔。
このハンティングチェアは80kgまで耐えられるそうで、私もまだ大丈夫。大丈夫です。また、地面と点で接しているため、平らでないところでも安定するとのこと。屋外でビールを飲む際にも活躍しそうですね。
なお、年内のワークショップはこれで終了。次回は年が明けてからになります。次回以降のワークショップをお楽しみに!
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e (月曜日, 08 10月 2018 10:05)
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e (月曜日, 08 10月 2018 10:07)
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