7月21日(土)、京都。晴れました!
この日は、「CLUB SVB与謝野ホップ収穫体験ツアー」の開催日。CLUB SVBメンバーだけが参加できる特別イベントで、京都府与謝野町での収穫体験ツアーは今回が初めて。
京都駅八条口のバス乗り場に、CLUB SVBメンバー約30名が8時半に集合しました。SVBの緑のTシャツが目印です。
バスの案内板にもツアー名がしっかりと……
ん? CLIB SVB……?
バスの表示は大丈夫でした。
ビール愛たっぷりの大人たちを乗せて、いざ与謝野へ!
京都駅から与謝野までは、約2時間のバス旅。京都市内を出ると、意外とすぐ田園風景が広がります。スタッフの自己紹介をすませて、思い思いに車中を楽しんでいると、徐々にバスは山の中へ。
与謝野町は京都府北部の町。日本三景のひとつ天橋立がある宮津市の隣といえば分かる方も多いでしょうか。与謝野町はほんの一部だけ海に面しているのですが、大部分は山間部。今回は、その山と山に挟まれた平地にあるホップ圃場を目指します。
よさの野菜の駅(旧道の駅かや)に着いたら、歩いて圃場へ! ここからは、日本ビアジャーナリスト協会代表の藤原ヒロユキさんにも同行していただきました。
歩いて5分もかからない場所に、今回のホップ圃場はあります。
この日の予想最高気温は38度。ちょっと歩いただけでも汗がダラダラ。雨よりはいいとはいえ、これだけ暑いと熱中症の危険性もあります。参加者の皆さんには十分体調に注意していただくようお願いしました。
また、ホップ収穫前に圃場管理者であるあっぷるファームの山本さん、好地さんからホップ収穫にあたっての諸注意を。
水分もたっぷり用意しました!
そしていよいよ、収穫開始です!
今回収穫する品種はカスケード。ホップを初めて見た参加者の方からは、「かわいい!」という声も。そのホップを割ってみると黄色い粒がたくさんあります。これがルプリンといって、ビールの苦味や香りのもととなるものなのです。
さわってみると水分を含んでいてややねっとり。鼻に近づけると、青々としたさわやかで鮮烈な香りが飛び込んできて、「ここまで来てよかった!」と思う瞬間でもあります。そしてこの暑さですから、「ビール飲みたい!」と思う瞬間でもありました。
収穫体験ということでおわかりかもしれませんが、与謝野町ではホップ収穫をすべて手摘みで行っています。岩手県遠野市のように、ホップ栽培の歴史もあり、収量も多いところであればトラクターで収穫するのですが、与謝野町でのホップ栽培はまだ4年目。
遠野に比べたら収量は少ないとはいえ、すべてを手摘みで行うのは気の遠くなる作業。ホップ農家の皆さま、ご苦労さまです。
なお、7月下旬ともなると、与謝野ではもう収穫時期の終盤。蔓の下部は収穫できるホップの毬花が少ないので、比較的まだ多く毬花が残っている蔓の上部も収穫します。
こんなリフトに乗って上部の作業。
実際に乗ってみると……
意外と高い!
眺めている分にはいい景色なので、気分もいいのですが、完全に日陰もなくなってしまうので、収穫するのはかなり大変。
しっかりした毬花がたくさん付いています。
ホップ収穫体験の時間は約90分。炎天下での作業でしたが、皆さんいい笑顔でした。
とはいえ、この暑さはバカにはできません。参加者の皆さんには随時水分をとっていただくようにお願いしていたのですが、水分補給のひとつとしてホップソーダを試してみました。
作り方は簡単。ホップを軽く割り入れて、そこに炭酸水を注ぐだけ。
これがなんともさわやか! ビールで感じるホップの香りよりも、もっと青々としています。炭酸水を入れただけなので味はほぼないのですが、飲んだ後に喉の奥からホップの青い香りがほのかに感じられるのです。
そして、意外とあっという間の90分。約4kgのホップが収穫できました! 今日収穫したホップは、スプリングバレーブルワリー京都で使うことになります。自分が収穫したホップがビールになるってワクワクしませんか?
皆さん、ホップ収穫体験お疲れさまでした!
ホップ収穫の後は、お待ちかねのバーベキュー! セントラーレ・ホテル京丹後に移動し、見晴らしのいいスペースでビールと肉をいただきます!
もちろんビールはスプリングバレーブルワリーのコアシリーズ6種類をすべてご用意!
そして、肉!
最初にスプリングバレーブルワリー京都のヘッドブルワー三浦がご挨拶させていただき、全員で乾杯です!
スタッフも皆さんと一緒に楽しませていただきました!
なんと、「on the cloud」のネイルで参加された方も! このクオリティにはみんなが驚き、急遽撮影会のような状況に。
ホップとビールを通して会話が弾む、いつまでも楽しんでいたいと思うような2時間でした。
最後は、ヘッドブルワー三浦からご報告。
今回収穫したものではないのですが、与謝野で7月2日に収穫したホップを使ったビールが、7月30日からスプリングバレーブルワリー京都で販売されます。「北半球で今年最初のフレッシュホップビール」です!
210リットルのみの醸造で、1週間程度でなくなってしまうと思われますのでおはやめに!
ツアー最後は、天橋立へ。
この頃になるともうヘトヘトな方もいらっしゃいましたが、元気な人たちはリフトで天橋立ビューランドへ向かい、天橋立の絶景を堪能しました。
今回は1人で参加された方も多かったのですが、ホップ収穫体験、バーベキューを通して仲良くなられた方々もたくさんいたようです。
天橋立観光の後は、与謝野町でしか買えない、与謝野町のホップを使った「与謝野アンバーラガー」を特別に販売しました。ご自宅で与謝野の思い出として楽しんでください!
後は京都駅へ戻るだけ。
この日は猛烈な暑さだったこともあり、さすがに皆さんお疲れのご様子。帰りのバス車内はほとんどの方が寝てしまったようですね。
ハードなツアーだったかもしれませんが、ビールは農業と密接に結びついていること、そしてホップ農家の方々の大変さを少しでもご理解いただけるきっかけとなったのではないでしょうか。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!